添木を外してあげたんだ
買った時に植物に添木がしてあった。
添木は植物にしてあることがよくある。
でも僕はあまり好きではない。
その植物を信頼していないみたいで。
だから、買って来るとすぐに外してしまうことがよくある。
先日も一つ添木を外した。
添木をするのは、まだ根がしっかりと根付いていない場合であったり、
樹木を思うように矯正したいときだったり、
形を綺麗に保ちたい時など、様々に理由がある。
でもそれは優しさには感じない。
人間のエゴだ。
植物を信頼していない、甘やかす感じに見えて、あまり好きではない。
実は根っこは、添木をしない方が、根がしっかり育ち、早く丈夫になろうとするのだ。
一見、添木をした方が元気になりそうだけど、実はそうではない。
僕は植物には肥料を一切あげたりはしない。
それも添木と同じ仕組みで、肥料を与えてしまうと弱く育つし、根がしっかり育たないから。
こういう考え方は植物も人間も同じだ。
肥料をやればその時は丈夫そうにも見えて、見栄えも綺麗に見えるけど、
後々そっちの方が弱く長持ちしなくなる。
冬の寒さや害虫にも抵抗力が育たず、枯れやすくなるからだ。
そういうことを知っていても、花屋は肥料をしっかり与えてくださいねって伝えてくる。
あ~嫌だ嫌だ。
人間界でいう医療と同じだって思ってしまう。
結局は早く枯れてまた買いに来てくれってことでしょ?
嫌だ嫌だ、そんな風に考えてしまう僕が時々嫌になる。
世の中ってそうやって出来ているのだけど、
そうやって生きなきゃ幸せになれないこともない。
むしろそうやって生きない方が、後々のことを考えれば、
そっちの方が幸せになるってことを今は知っている。
でも若い時はそのことでよく悩んでいた気がする。
綺麗さや可愛さを武器に生きていくことよりも、
いずれ無くなってしまう綺麗さに縋って生きるより、
訪れる未来のために自問自答する方がいい。
今が良ければそれでいいって、実は無責任なように感じています。
見栄えや見た目の綺麗さよりも、土の中に隠れていて見えないけど、
根っこの丈夫さの方を大事にしたい。
最後に一言。
例えば骨折をしたり捻挫をしたとする。
病院に行けばその患部に固定したりシップしたり、包帯やギブスをしたりするけど、
本当はそのまま放っておいた方が早く治るし、そのあとの後遺症も残りにくい(複雑骨折などの例外もある)。
動物はそのことを知っているから、痛くても日常の生活を続ける。
痛みを脳が感じるから、早く直さねばと患部に指令を出すからだ。
人間の体をみくびるな。
今の現状を脳がしっかり把握した方が、そのことに優先して対処するようにする。
でも、今の状況を見ないようにしたり、慰めてもらって、現実逃避を繰り返していると、
知らぬ間に大変なことになってしまうことにもなり兼ねない。
現実をしっかり受けとめる事の大切さも、植物が教えてくれたこと。
院長ブログ更新しました「添木を外してあげたんだ」
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