天使の住む家

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僅か3,4メートルほどの冬空の土手の傾斜を、5歳ほどの子供が手袋も使わずに、

段ボールに座っては滑り、座っては滑りを何度も何度も繰り返し楽しそうに滑っていた。

よくも飽きないものだと思いながら、

同時にその子供は今人生で一番楽しい瞬間を過ごしているようにも見えた。

今の喜びはきっと一生の宝物となって、忘れないでいるであろうと何となく思えた。

そういう体験をこれからの人生で何度訪れるだろうかと思いながら眺めていると、

ふと目の前に白い綿毛のようなものがひらひらと僕の周りをまとわりついてくるのが見えた。

天使が住む家でも見かけたことのある光景によく似ていた。

その天使が現れている時は不思議なことが起こった。

綿毛のように白く、レースのような服を着て自由に飛び回り出すと、たちまち発想が豊かになる。

発想が豊かになるその瞬間だけは幸せになれた。

まるで自分ではないような、異空間にいるかのような、

タイムスリップしてどこか知らない世界に来てしまったようにも感じられ、

未来なのか過去なのかもわからず、押し入れの穴からのぞき込んでいるような体験をすることがあった。

その天使が初めて我が家にも訪れた時はわくわくが止まらなかったことを今でも覚えている。

段ボールに乗っていた子供は、いつも天使がそばで飛び回っているのだということは疑う余地もない。

純粋で素直な子供にはいつも天使が側にいて、

何でもないような日常も、その瞬間だけは幸せな気分にさせてくれるのだ。

親が止めない限り、その子供はいつまでもその場を離れないでいるようにも見えるほど、

時間を忘れ、今自分がどこにいるのかも忘れるほどの集中力で、

すっぽりとその世界にはまり込んでいた。

その光景がまさに、タイムスリップしているかのように見えるのだ。

心ここにあらずってな感じです。

そんな幸せな時間を過ごすことが出来るのも、今だけなのか、

それともこれからもずっと続くのかは、

純粋さを保つことと、素直さを保つことと、

そして天使が居心地のいいと思って貰える空間を保てるかにかかっている。

今の気持ちを忘れずこれからも真っすぐに純粋に進んでほしいと願うばかりだ。

人生はいつだってやり直せる。

いつだって天使が舞い戻ることだってできるってことを、

君自身が証明して見せくれよな。

そのようにそっと心に訴えかけながら、

僕もその子供を、時間を忘れて眺めいたら、側にいた母親らしき人が、

「ター君いい加減帰りましょ、ママ寒くて凍えそうだよ」って聞こえた瞬間、

現実世界に連れ戻されてしまったかのような体験をした。

それは、その子供も同じ気持ちだったことは、子供と目が合った瞬間に感じ取れた。

それはまるで、親に早くお片付けしなさいって叱られて、

今やろうと思ってたのにと、小さな声で呟いた瞬間のようにも見え、寂しそうな表情と同時に、

人生とはそういうものの連続で、これからも何度となく、

その不条理で思い通りにならないもどかしさと戦って行かなくてはならない。

これから社会に出た時に、同じような体験をした時のために、

親は大きな壁となってくれていたことを、いつか気づく時が来るかもしれない。

それが親の優しさで、その優しさに気づけるようになるまでは幸せにはなれないという掟が、

この世界のルールになっていたことを、ようやく気づけた気がした。

無我夢中でこのブログを書き終えた瞬間、

天使がどこか行ってしまって、ふと時計を見ると朝の4時を回っていた。

その瞬間に現実世界に戻って来たのだということを自覚するのだ。

まるで母親に、眠くて仕方ない時に苦手なお風呂をせかされている気分と、どこか似ている気がした。

両親への感謝の気持ちが、この歳になってようやく気が付きだしている愚か者が、

この世界の掟にのっとって、日々過ごしていることを、未だ面と向かって伝えられずにいる。

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